画質&音質関連情報と書籍のご紹介


書き下ろし/ 音質&画質の読み方、見方

● 本当のコンポ選び
<これだけあるチェックポイント>

(2)プロジェクター編

・プロジェクターの画質チェックの心得
 プロジェクターの画質を決めるのは、大雑把には3つ、それが表示パネル、光源ランプ、投写レンズになる。

 表示パネルは、投写の対象物に静止画や動画、図表などの情報を表示させるためのパネルだ。プロジェクターで使われている表示パネルは、液晶(LCD)、DLP(ミラー反射型)、LCOS(液晶反射型)の3つ。一番多いのはLCDとDLP。LCDは液晶透過表示方式で、表示情報は背後から光を当てて投写することから透過型ともいう。DLPとLCOSは表示部がマイクロミラーだったり反射型液晶というように、光反射型である。表示パネルは主に専門メーカーが製造しているが、そのメーカーはLCDがエプソン、DLPがTI(テキサス)、LCOSがビクター、ソニー、キヤノンらである。ちなみにLCOSそのものは半導体メーカーが製造、それを元に表示パネルに仕立てている。
 これらはいずれも固定画素方式なので高精細さなどは画素数で決まる。一般的にはXGA、WXGA、フルHD、WUXGA、4Kなどがある。画素数はXGAが1024×768ドット、WXGAが1280×800ドット、フルHDが1920×1080ドット、WUXGAが1902×1200ドット、4Kが4096×2160ドットである。画素数が多くなるほど精細度が増し大画面表示に耐えられる。固定画素式なのでリアル表示時がもっとも鮮明に見えるのは液晶テレビと同じ。
 映像表示にはテレビと同じように光の3原色が必要で、RGBの3つが揃って初めて白の表現が行える。そのため表示パネルはRGB用に3つのパネルが用意される。同じ方式、画素数のパネルが使用される。各RGB色の表示パネルにソースの色情報に合わせて信号が送られ、投写レンズに入る前に1つに合成され、目的の色情報の映像が表示される。そのため後で述べる光源はRGB用に3つに分かれ、表示パネルを通過した後、また合成される。

 光源ランプはプロジェクターの明るさを決める重要な部品だ。現在の光源にはランプと半導体素子の2つがあり、多くは半導体素子に変わってきている。ランプは高圧水銀ランプというもので、仕組みは屋外街灯と共通である。電源を入れてからしばらくしないと最高輝度にならないため、使用時には少し時間が必要だ。半導体素子にはLEDとレーザーの2つがある。LEDとレーザーともに家庭の照明機器のように電源を入れればすぐに最高輝度になるから使用時の待ち時間がない。LEDは高輝度を得るには多数のLED素子を要するため、何万ルーメンといった高輝度なプロジェクターには向かない。そのため高輝度な、例えばプロジェクションマッピングなどで屋外で使われるプロジェクターの光源はレーザーが多く使われる。光源としては点光源の方がレンズとして、効率として良いため、ビジネス用の小型モデルもレーザー光源に変わりつつある。

 映像表示用にRGBパネルが設けられるのは先に述べたが、光源もこのRGBパネルに合わせ3つの光が用意される。ランプの場合は光源は1つなため、そこからRGB用の光源が作られる。それはプリズムやダイクロイックミラーで分けられる。液晶プロジェクターでよく示す構造図がそれである。最近はLEDやレーザー光源に変わっているからこうしたプリズムやミラーを使うことは少なくなった。RGB光源用に専用のLEDやレーザーを用意すれば良いからだ。ただ、LEDにしてもレーザーにしても、RGB用に発光できる素子を揃えることがまだ技術的に難しい。そのためLEDもレーザーも単色光にし、例えば青だけを発光させ、その後にRGBに分光させる仕組みが使われる。それが例えばRGBを備えた回転するカラーフィルターである。特にDLPモデルでよく使われるが、DLPパネルを1枚にした場合、時間的な順次表示にした場合との相性が良いということがある。1枚のDLPパネルをRGB順次に表示するようにし、光源からの光も同調させ順次に当てればRGBの光が見かけ状得られる。これがレーザー光源のDLP単板モデルに使用されている方式で、レーザー光、カラーフィルター、単板DLPパネルという組み合わせになる。もっともLEDもレーザー光もRGBを専用に発光させれば最良であり、この場合ならばカラーフィルターは不要である。
 ちなみにカラーブレイキングノイズと称し、表示画面を見ると虹色に見え目が疲れ易い時があるが、これが単板パネルとカラーフィルターによる副作用である。時間軸で順次色が表示するために起きる現象で、素早く切り替わっておればこのノイズも抑えられる。ただミラー方式のDLPパネルには表示スピードの限界があり、いまのところ3倍速程度で表示するのが精一杯である。光源側にはゆとりがあるがパネルで制限が掛かっている。もちろんDLPでもRGB光源を独自に用意し、かつパネルもRGB用に3つ使用するモデルがあるが、いずれも高額なモデルである。
 LCOSは液晶反射型方式というように、LCD部と反射型ミラーの合成パネルである。複雑な方法を選んだのは、LCDの高精細化の良さ、反射型の効率の良さを狙ったためである。DLPパネルに比べ液晶パネルの方が高精細化しやすいと、フルHD以上の特に4Kや8Kなどに有利として、このようなプロジェクターに採用される。なおLCDやLCOSモデルには単板式がほとんどないが、液晶パネルの高精細性を活かすことにならない、カラーブレイキングノイズが出てしまう、などから採用されないからだ。

 投写レンズは、パネルに表示された映像情報を持った光をスクリーンや壁面に投写するための対物レンズである。主な目的は表示画面の拡大にある。小型なモバイルプロジェクターでは表示パネルサイズもわずか0.5インチと、対角線で63ミリほどしかない小さなパネルだ。ここから、表示画面で80インチ(対角線、約100センチ)という大画面表示ができるのがプロジェクターである。この場合の拡大率は約100倍以上だから、求められるレンズ性能が中途半端ではないことが分かろう。それにRGB光がスクリーンや対象物上で合成されるとなれば、色ズレの問題も出てくる。3パネル方式のLCDモデルでよく出やすく、画面周辺部の色ズレも投写レンズの影響が大きくなってくる。いわゆるレンズの歪み、分光特性の影響などである。その点単板式のDLPモデルなどはRGBの光が1つでまとまって出てくるため、色ズレの起きる心配がない。
 投写レンズのもう1つの課題は画質に影響する鮮鋭度である。精細度ともいうが、高画素数のプロジェクターを用意しても投写レンズの性能が伴っていないと、目的の高精細なプロジェクターを得ることができない。デジタルでもフィルムでもカメラ用レンズが重要になり、写真の出来映えに関係していると実感した方も多いだろう。これと同じで投写レンズの性能が優れていないと、表示された映像から鮮明な画質が得られない。
 投写レンズは画面の鮮鋭度と歪みに関係し、鮮鋭度ははっきりしっかりした表示に結びつき、歪みは曲がりに結びつく。表示画面がぼやっとしていたり、周辺が曲がったように見えたりと、これらで投写レンズの重要性が分かる。レンズの製造はコストが大きく絡むため、高額モデルほど、高精細モデルほど優れたレンズが使用される。4K、8Kといった高精細化も良いが、本来の高精細な画質を得るには中途半端な投写レンズでは満足の行くものが手に入らない可能性がある。

・プロジェクターの画質を左右する要素
 表示パネル、光源、投写レンズなどは前項で述べた。ここではプロジェクターの画質の実践を紹介する。
 実践的に画質に影響するのは次のようなものだ。映像処理回路、光学設計、オートアイリス、組み立て精度、光学部品、電源、ケーブル、コネクター、それに騒音、振動らである。これらはいずれも大幅な拡大率で映像表示するプロジェクターならではの特徴がある。各部について紹介する前に、拡大表示する特性が各部の精度と仕上がりが非常に重要になっていると述べておく。

 映像処理回路は表示パネルに映像らの表示情報を電子処理する部分である。テレビと同じような処理技術と回路技術でできあがるが、求められる精度と性能ははるかにこちらの方が厳しい。わずかな誤差、ノイズが表示画面で現れてしまうため、丁寧な処理技術が必要である。ちなみに入力された映像信号は表示パネルに適した信号へ変換しながら処理する。端的には表示画素数が異なった信号を、パネル表示の画素数へ変換処理するコンバーターなどが重要なところである。もちろん映像処理部は信号の最適化(コントラスト、色合い、階調、ガンマなど)になり、ここはテレビと共通である。

 プロジェクター独自のものとしては、光源とスクリーンや表示対象に合わせた信号処理である。光源の特性に合わせるようにガンマ設計や、スクリーンや表示対象に合わせたガンマ設計と色合いの調整らである。さらに特徴的な面では画面の傾き処理なども含まれる。この部分は光学的に処理されることも多いが、最近は画素数に余裕があることから電子処理が多くなっている。いわゆる画面の歪みを電子処理する台形歪み補正などがこれだ。高度なプロジェクターでは四隅を選んで個別に歪みを補正する電子処理機能さえ用意している。微調整という意味では3つのパネルのコンバーゼンス補正を電子的に行う機能も用意しているものもある。これは3つのパネル組み付けエラーにより生じる微小な色ズレを、Gパネルを基準にR、Bの表示位置を電子的に動かし色ズレを解消する方法である。光学部では手に負えない微小な修正が行えるので搭載するモデルも多い。それだけ表示画面が大きく拡大されるというプロジェクターならではの特徴といえよう。

 光学部は光学設計というように、光源から表示パネル、ミラー、プリズム、そしてレンズまでの光路設計になる。光源から出る光を投写レンズまでロスなく導くことだ。具体的には、表示パネル上に光ムラなく当て(また透過)、その情報を持った映像をプリズムやミラーなどを駆使し、光のロスや内部反射を起こさずにレンズまで導く。特にプロジェクター性能で重要な表示画面の明るさは、コンパクトモデルでさえ想像以上の高輝度になってきており、光路での光の反射(内部反射)は油断ならず、画質では黒浮きの原因になる。例えば、表示パネルには外周にフレームがあるが、ここに当たる光が見落とされることが多く、これが内部反射につながり、コントラストを下げるし、黒浮きを起こす。また投写レンズは高精細化、高輝度化を求められることから、使用するレンズの枚数が増え、複雑化することから、鏡胴内部の反射も見過ごせない。いずれも反射対策はコストが掛かるため高額モデルしか関心が向けられない。
 また超短焦点化という流れもプロジェクターの重要なテーマで、人気モデルが多く出てきている。これら超短焦点モデルは投写レンズへの負担を増すもので、普及モデルと超短焦点モデルの両立化が難しい。画面の歪みを抑えるには投写レンズが高額になりやすく、価格との兼ね合いで妥協しているのが実状である。
 オートアイリス(ダイナミックアイリス)はプロジェクターの副産物である。コントラストの改善のために開発された光学部品だ。光源から出た光を映像信号の情報をもとに機械的なシャッターを設け、光の強さ(明るさ)を加減させ、強い光で起きやすい黒浮きを抑える狙いである。ホームシアターモデルによく使われるが、高輝度化したプロジェクターではビジネスモデルでも利用されるようになった。映像信号の情報でシャッターの動きを加減するため、映像と同調させるのが難しく、わずかに遅れて動作する、動きで明るさ変化が目に見えるなど弊害もある。

 組み立て精度光学部品は、プロジェクターならではの関心を向けなければならない部分である。組み立て精度は画質に大きな影響を及ぼす。投写レンズでも述べたが、これをプロジェクター全体に広め、各部品ら、特に光学部品らをキャビネットに収める技術と設計の精度になる。キャビネットは主に強化プラスチックで作られるが、光学部の重要部は熱で変形しにくい金属で構成される。これらの部品をキャビネットに収めるが、プラスチック製のキャビネットの精度ともに、プロジェクターに求められる高精度さで組み立てる。特に運送時の衝撃に耐える設計と強度、熱や振動による変形の防止、重さのバランスと、構造的な設計はノウハウを要する。もちろん高輝度化は光源が発熱する要因になるため、放熱、冷却などの空気の通り道、冷却部品の配置と、設計は経験が求められる。
 騒音と振動はプロジェクターの外的要因でもある。騒音は光源などの冷却用に使われるが空冷ファンの騒音と等しい。コンパクトサイズで高輝度を求められるプロジェクターでは、空冷ファンも小型化が必要で、能力を発揮させるため高回転で回すことが多くなる。そのため騒音が発生しやすく、事務室など静かな環境の騒音源と敵されやすい。できるだけ低回転で回す方が有利になるが、コンパクト化との兼ね合いになる。
 振動は本体では主にこの空冷ファンが原因になる。他に機械的部品が少ないため、空冷ファンの振動を抑える必要がある。もちろん外部要因の振動もあるが、本体が外の振動で揺すられると画質的、寿命的にもよくない。大きく揺すられれば画面が揺れるから抑えようと対策されるが、微小な細かな振動が継続されると部品へのダメージを発生させるからこれを退治することだ。

 この他、電源、ケーブル、コネクターなども画質に影響する部分である。これはテレビやレコーダーと共通の対策である。電源は特に規定の電圧、電流を用意する必要がある。もちろんノイズも抑えておく必要がある。規定の電源でない場合はプロジェクター動作が止まることもある。光源がランプの場合によく症状が出たが、半導体光源になってからは少ない。電源が下がっていると明るさに影響を及ぼす。使用時に明るさの微妙な現象に気づかないだろうが、測ってみると規定の明るさになっていない場合を経験する。
 ケーブルやコネクター部分は信号の鮮度を維持するには重要な部品である。画面の鮮明さを失っているような場合は、これらの部品を疑うこと。PCからの入力などがHDMI接続になり、デジタル化されてからトラブルも抑えられたが、コネクター部分を含め、これらの部品の性能、能力に気をつける。

・スクリーンも画質の一員
 スクリーンはプロジェクターにとって切っても切れない部品である。ここにプロジェクターから映像が映されるだけだが、これがないと映像表示システムが完成しない。
 もちろんプロジェクターからの光はスクリーンで反射され(反射型の場合)、鑑賞者の方に戻り、映像として認識される仕組みだ。一部のスクリーンは透過型と称し、スクリーン背後にプロジェクターを置いて投写、スクリーンを通過した映像を見るものもある。これは規模が大きくなるためビジネス用途や大きな会場に限られる。

 一般的なシステムは反射型スクリーンを使用する。この方式用にスクリーンにはいろいろな特徴を備えたモデルが用意される。光の反射具合に応じたタイプがメーカーで提供され、目的に応じて選ばれる。反射光の具合によって、主に拡散型、回帰型に分かれる。ホームシアター用に限れば反射型が使われることが多い。それはプロジェクターからの光が一点に集中することが少なくテレビのように画面が均一に光るためで、画面全体に均一性が保たれる。回帰型はプロジェクターからの光の入った方向に戻されるもので、一点が強く光るとともに、明るさも得られる。これがビーズを使ったスクリーンなので、ビジネス向けの明るい室内用スクリーンである。ビーズのサイズによって明るさを加減できるほか、一点に集中する光の強さも加減できる。高精細な4K、8Kプロジェクターなどは明るさが十分でないものもあり、こうしたビーズ型スクリーンが応用される。この場合のビーズサイズは微小サイズで、塗布時に均一に塗る技術が求められる。

 スクリーンはプロジェクターからの光をそのまま劣化させずに戻すのが理想である。ただシアター用スクリーンは拡散性を強めているため、必ず戻る光の強さは減少している。逆に回帰型は光を集中させて戻すことから明るさが増す。この様子がスクリーンゲインと呼ぶものである。ゲイン1がロスなく、減少することなく光が戻るスクリーンである。拡散型スクリーンは良くて1、場合によっては0.9などと減少するものが多い。それだけ拡散されているということになる。回帰型はゲイン3〜6とか8とか明るくでき、画面がギラついて見えるものもある。

・スクリーンの画質
 スクリーンで画質は変わる。それは映される映像がスクリーン表面の出来映えで画質に変化が起きるからだ。スクリーン表面の加工や仕上げの具合で拡散性や回帰性が作られるが、使用する材料と合わさって画質の特徴が作られる。メーカーによって同じ拡散型スクリーンでも画質や色合いが違うのはこうした影響である。
 スクリーンで画質が違うため目的と好みで選ばざるを得ない。ホームシアターのように繊細で色合いも確かな画質を求めるにはその分野で評判のスクリーンを選ぶこと。映画用なら専門誌で紹介されるから、そこから選べば良いだろう。もっともスクリーンを使用するシアターは部屋の環境が整っていることが欠かせない。ビジネス用などは会議室、プレゼンルームと照明や日光が差すような環境が多いから整えろと言っても無駄である。
 シアタールームの環境はほぼ真っ暗、壁面なども反射させないようにグレー系の壁紙が使われる。床も天井も然りである。意外に床と天井をおざなりにしやすいので要注意である。これらから反射する光はかなり強く、画面が明るいシーンでは黒浮きも感じないが、暗いシーンでは反射で黒浮きになりコントラストを下げる。これが迷光である。壁面もカーテンもグレー系なら少なく抑えられる。

 細かいことではスクリーンガンマを上げることができる。スクリーンのゲインが同じでもメーカーで画質が違うのは、表面の仕上げもあるが反射物でガンマが違うからである。あまり聞いたことがないと言われようが、暗いシーンで画質が微妙に違うと感じることがあるが、これにスクリーンガンマが関係している。暗部側と指摘するが、画面の黒からわずかな明るさの光の反射率が異なることが画質に影響し、これがガンマの影響である。いまだメーカーも気付かずに製作していることが多い。
 このようにスクリーンはプロジェクター映像システムの良き相棒である。このことを要点と受け取り、正しいスクリーン選びをしなくてはならない。
(2020/2/12)




※ 書籍のご案内

●「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い

 「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、を発売。  4Kプロジェクター、4Kテレビが人気です。それに伴い情報への関心も高まっております。本書は先行した「4Kテレビが求める新映像美」の第2弾です。より具体的な4Kモデルの実用的な評価と、新しい4Kシステムの情報を掲載しました。4Kプロジェクター&4Kテレビ時代、これにどう向き合うか、どう付き合うか、いつ購入するか、などの手助けになるよう心掛けて編集した専門書です。
 体裁は、横組み、約60ページです。

●本書の内容


目 次
●4Kプロジェクター&テレビを同一条件でチェック
  <4モデルを直接比較する>
   ・SONY VPL-VW500ES
   ・JVC KENWOOD DLA-X700R
   ・PANASONIC TH-50AX800F
   ・SONY KD-49X8500B
●本誌厳選モデルを実用チェック
  ソニー VPL-VW500ES
   4K画質に基準を求める4Kホームシアタープロジェクター
  JVCケンウッド DLA-X700R
   コントラスト優位でナチュラル画質が特徴な4Kホームシアタープロジェクター
  パナソニック TH-50AX800F
   色鮮やかと力強い画質で個性を見せる4K液晶テレビ
  ソニー KD-49X8500B
   液晶テレビで4Kを身近にする狙いの良質モデル
  シャープの4Kレコーダーを使用する
   4Kシステムの入力ソースに最適な4Kレコーダー&チューナー
  クリプトンのアクセサリーを4Kディスプレイに適用する
   4Kプロジェクター&4Kテレビはアクセサリーを活用し画質向上を図ろう
●開発現場の声
  4Kプロジェクター、4Kテレビはどのように開発する?
 ・質問回答/パナソニック、ソニー、JVCケンウッド他
●4Kソフト制作ツール
  4K映像の監視用モニターの世界
●4Kプロジェクターで大画面
  4Kプロジェクターによる大型映像の世界
●4Kコンテンツは自作で手に入れる
  4Kビデオカメラでマイビデオ作品を作リ上げる
●4Kコンテンツは4Kチューナー&BDレコーダーから
  CS放送を4Kチューナーで受ける、BDソフトをアップコンで4Kにほか
●4Kの普及から、さらなる本格的な高画質へと向かうために
  本当のこと、本物を提供すること、その時期に入った
●NHK技研開発にみる4K&次世代映像技術
  放送とコンテンツ側からのアプローチ/4K&次世代映像の取り組み
●スクリーンは画質を決める生命線、適切な選択が欠かせない
●奥付

◆ご購入は。
 「4Kプロジェクター、4Kテレビ」ここが凄い、ここが悪い、は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1980円+送料160円)。
 ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。



●「4Kテレビが求める新映像美」

 4Kテレビが次世代テレビとして登場しました。本書は、本質を解説した貴重な書籍です。何を目指して4Kテレビが製品化されようとしているのか、4Kテレビ時代とするにはどうすれば良いか、そもそも4Kテレビ時代ってやってくるのか、3Dや8Kテレビとの関連性はどうなのか、などなどいろいろな疑問を整理して分かりやすく解説した書籍です。
 本の体裁は、縦組み、約60ページです。

●本書の内容


目 次
●パート1:4Kテレビとハイビジョンはこんな関係にある
 ・4K化の狙い
 ・精細化
 ・3Hとの関係
 ・3Dとの整合性
 ・8Kとの整合性
●パート2:4Kテレビを構成するアイテムをみる
 ・ソース対ディスプレイ
 ・ディスプレイ
●パート3:4Kソースにはどんなものがあるか
 ・放送
 ・ネット
(付記)
 ◎4Kシアター
  ・DLP
  ・LCOS
 ◎4Kモニター
  ・ソニー、アストロデザインなど
●パート4:4Kパネルの種類と、その対応
 ・LCD
 ・PDP
 ・DLP
 ・LCOS
 ・OLED(有機EL)
●パート5:4Kビデオカメラも家庭用に有望視される
 ◎ビデオカメラ
  ・ソニー
  ・JVCケンウッド
  ・GoPro
 ◎コーデック
  ・HEVC
  ・XAVC
●パート6:市販&市販が見込まれている代表的な4Kテレビ
 ◎4Kテレビ
  ・シャープ
  ・東芝
  ・ソニー
 ◎4Kプロジェクター
  ・ソニー
  ・JVCケンウッド
 ◎試作・有機ELモデル
●パート7:4Kを普及させるために乗り越えること
●奥付

◆ご購入は。
 「4Kテレビが求める新映像美」は電子書籍です(印刷本はオンデマンド対応、1480円+送料160円)。
 ご購入は各電子書籍販売店でお願いいたします。



●「画質の世紀」

 「画質の世紀」
 ディスプレイ、プロジェクター、DVDレコーダー/プレーヤー、などの画質チェックの経験を生かした貴重な書籍です。
 なお、「改訂版」を電子書籍で発売しております。(定価980円、印刷本はオンデマンドで対応、2580円+送料160円)。
 薄型テレビを始めプロジェクターなど、映像機器の、「画質の見方」を初めて解説した書籍です。内容は読み物風に分りやすく解説するように努めています。目次のように「画質の見る目が養われます」。
 特に心掛けているのは、画質の言葉に難しいものを使わず、易しい表現にすること、そして技術用語を少なくして、読めば「画質」という捉え方が分かることです。

 本の体裁は、
 A5版(教科書サイズ)、縦組み、総ページ160プラスです。

●本書の内容

目 次
<カラー口絵>
●カラー実画面による画質の見方
●実モデルによる画質表現の違いをみる
●付録/ディスプレイテストシート

<本文>
●はじめに
●第1章:画質とは
 画質は感性に訴える手段である
 画質を作ることは命を吹き込むこと
 画質を知らなくてはディスプレイは作れない
 画質作りで心掛けるのは日常性、特殊な画質では好まれない
 画質は見慣れた色合い、質感こそがベスト
●第2章:画質の基本は3つ
 解像度(水平、垂直)、鮮鋭度の高いものを好む方が多い
 画面のノイズ(S/N)、滑らかな画質こそ質感を高める
 色合い(色バランス)
●第3章:鮮鋭度を高めるには
 回路(アンプ)性能とディスプレイ性能で決まる
 回路(アンプ)の性能はまず周波数特性
 回路(アンプ)性能とノイズレベル(S/N)
●第4章:ディスプレイ性能はまず信号特性
 精細度な性能とは
 ガンマ特性(ガンマとは入出力特性のこと)
 アパコンの作り込み(シュート加工)など
 ノイズ性能(MPEG系、固定画素パネルのノイズ、擬似輪郭、誤差拡散など)
 回路設計を正しく行う
  部品の選択
  デジタル系のノイズ対策を
  シールド対策、など(電波の飛び込み)
●第5章:色の再現
 日常性に沿った色に敏感
 大画面こそ自然な色合いに
 鮮やかな色合いは飽きられる
 深みのある色は情報量に左右される
●第6章:色再生を良くするには
 RGBの3原色のバラツキを抑える
 蛍光体を選択する(カラーフィルター、LEDバックライトなど)
 再現範囲の拡大
 ブラックバランス、ホワイトバランス
 色ずれをなくす(レジストレーション、3板式、単板式)
 適切なコントラスト設計
 ユニフォミティーの改善(ホワイト/ブラック)カラーマネージメント
●第7章:画質チェックの勘所
 見慣れたソフトの活用
 高画質ソフトの活用、低画質ソフトの活用
 BSデジタル、地上デジタル、ハイビジョン画質の特徴
 静止画、動画によるチェック
 解像感、ノイズ感、色合いの見極め
 奥義はガンマ特性とアパコンの見極め、それに信号レベル
 物指しが持てれば卒業だ
●第8章:実用に即した画質論
 フラット(薄型)テレビの画質(PDP、LCDテレビ、FED、有機ELなど)
 プロジェクターの画質(液晶、DLP、LCOSなど、参考CRT)
 ホームシアターに欠かせない画質(ホームシアター論)
  数年前にもあったホームシアターブーム
   コントラストの目標は、まず「300:1」に
  ふたたび、コントラスト論
   このコントラスト差が、おもしろい
  ノイズはシアター鑑賞の障害となる
  ノイズ対策、その2
  リアル表示を由とする
  プラズマは脱プラズマ画質を目指したい
  ノイズ対策、その3
  驚異の低輝度化プロジェクターの登場
  光の有効利用を、信号レベルの90%の提案
  高精細化が急務だが、しかし
  スクリーンとガンマ特性
  スクリーンとガンマ特性(その2、実験)
  絶対黒を手にする条件作りと試み
●第9章:<実例>
 画面による画質の捉え方
 画面例からの読み取り方
 ブラウン管モニターの究極を目指したモデル
●索引
●奥付

◆ご購入と、申し込みのご案内。
   本代 1,500円に、送料160円を加えた合計、1,660円を、
   郵便振替の場合は、口座番号00100-3-769437 (有)エーブイシー へ、
   銀行振り込みの場合は、みずほ銀行 神田支店 普通(有)エーブイシー No 1634324 へ、
   (銀行口座で振り込まれた方はFAXで振込用紙コピーと、お名前、住所などをお知らせください)、
   法人関係でなくてもメールでのご注文を受け付けています。
   その場合は、請求書を同封し発送いたしますので、到着後に精算してください。



 (有)エーブイシー 〒362-0013 埼玉県上尾市上尾村1352-5
    Tel 048-776-7580 fax 048-772-0861


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